2012年8月20日月曜日

氷でできた針の山ペニテンテって?


枝分かれ: 自然が創り出す美しいパターン枝分かれ: 自然が創り出す美しいパターン
(2012/02/23)
フィリップ ボール

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ペニテンテ1最近 フィリップ ボール (著)「枝分かれ: 自然が創り出す美しいパターン」 を読んでいて「ペニテンテ」というものを知った。


この異様な光景、まるで地獄の針の山にも見える。針の山は雪が固まったもので出来ている。







[地面から突き出した氷の剣林、「ペニテンテ」 : カラパイア]によると、
"ペニテンテは、イギリスの自然科学者でもあり卓越した地質学者であったチャールズ・ダーウィンが1839年に書いた文献に記されたのが最初の記録だという。ダーウィンは1935年3月22日に、南米チリのサンティアゴからアルゼンチンのメンドーサに向かう途中、スコプス山の峠近くの雪原でペニテンテを目撃した"
ということらしい。

しかしどうやってこんなものが出来たのか。実はこれを見た時には、てっきり下から成長してこのような針の形になったのかと思っていた。山が積もるポジティブフィードバックと山を削るネガティブフィードバックの兼ね合いかと。

でも実際のところこの構造は、元々雪が積もっていたところに太陽光が浴びせられて溶けることで作られるようだ。いわば山ではなく谷が出来る形だ。そう思ってみると、針の形はまっすぐとんがっているというよりは、何かがえぐれて出来た板状の氷にも見える。

他の場所でこのような構造を見ることができないのは、その気象条件にある。常に気温が氷点下であり、太陽光で溶けた氷が水にならずに直接気体化するという昇華が起きないといけない。
といっても、まだいまいち釈然としない。でも本ではすでに研究者が実験で同じ現象を再現しているようだし、冷凍庫強い光を当てれば一般の人でも再現できるようにも思えるが、どうだろう。

もう一つ気になったのはその大きさ。

人間と比べてみると氷の針はかなり大きいことが分かる。
上にも書いたように、太陽光が集まって溶けた氷の谷の集まりがペニテンテだが、どうしてこのような間隔で溶けたんだろう。
氷の集光範囲がこの大きさなのか。よく分からない。


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